三重県 S.N さんのおいしいお話 (2009.03.27)
10年ほど前になりますが、僕は高校まで自宅から30分ほどかけて電車通学してました。
そこで3年間、バレー部で汗を流す日々。 厳しいクラブ活動を終えると、育ち盛りの僕らは当然ハラペコに。。。
いつのまにか、帰りに駅の構内にあるうどん屋さんで、お腹を満たしてから帰るのが日課になりました。
そして、週に何度も通う僕達に、うどん屋のおじさんも気軽に話しかけてくれるようになり、部活や学校の事やたわいもない話まで、一回りももしかすると二周りも年下の僕達にうんうん頷いて話を聞いてくれました。
僕が好んで頼んでいたのはかけそばで、良くあるシンプルな味のかけそばでしたが、おじさんや部活の仲間とわいわい話しながら食べるおそばは、いつしか部活後のちょっとした楽しみへと。
帰り際には決まって「部活がんばれよ!」と僕らを送り出してくれ、この一言に何度励まされたことか。。。
高校卒業後、ふとしたきっかけで通学していたその駅を利用する事があり、小腹もすいていたので、久しぶりにあのうどん屋さんに寄ろうと思い、おじさんも何年も前だからもう覚えていないかもと考えながら、お店に向かうと、以前のうどん屋さんはなくなっていました。
そう思うと、あのかけそばが急に懐かしく、もう一度食べたくなりました。
高校卒業から10年程たちましたが、かけそばを食べるたびに、うどん屋のおじさんと高校時代の思い出が蘇って来ます。あのとき部活で苦楽をともにした仲間と、おじさんの作ってくれたかけそばをもう一度食べたいなあ。そして、いつも僕らを励ましてくれたおじさんにありがとうを伝えたいなあ、なんて思ったりします。
S.Nさん、投稿ありがとうございます。食べると当時を思い出すって、食べ物ありますよね。いろんな思い出の詰まった学生時代はなおさらですよね。かけそばに込められたおじさんの気持ちが伝わってくるような気がします。