三重県 元ボーイスカウト さんのおいしいお話 (2009.12.02)
ボーイスカウト時代の思い出は山ほどありますが、台風などの自然の驚異に接した時のことが一番です。
12歳から15歳の少年ですから、天候に恵まれている時は半分お遊び気分の隊員もいるのですが、台風に遭遇するとなると顔つきまで変わってきます。
移動式の釜戸である『立ち釜戸』の火を消さないように、フライヤーの下に四人が協力して移動等など全員が力を併せないと『今夜の食事にありつけない』事態になってしまいます。
やっとの思いで食事の用意ができ、全員そろって恨めしそうに雲の流れを見ながらの食事は格別の味。
少ない量の食事を互いに分け合ってとり、自然の驚異に全員で力を併せて立ち向かう ・・・
そんな経験が彼らを一年前の青年へと導いてくれるのです。
『自然の厳しさに接した時に本当の優しさが出てくる』・・・だから食事も分かち合うし、全員が協力して事にあたる大切さを学ぶのだということを実感します。
きっと彼らは社会人になった今も『あの台風の中で作った食事と、分け合って食べた味は生涯忘れない』
と思っています。
元ボーイスカウトさん、投稿ありがとうございます。私はボーイスカウトの経験はありませんが、学校のキャンプなどで、同級生と力をあわせてつくったご飯を思い出しました。自然の厳しさ中で、つくる食事だからこそ、自然のありがたさや食事のありがたさが身に沁みて、特別な思い出になるのかもしれません。