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ナチュラルフードなおいしい話

母と食

千葉県  A・S  さんのおいしいお話  (2022.10.01)

農家の母は、食糧難の戦時中誰にも差別なく食べ物をあげ、訪れてくる人が絶えませんでした。

戦後大地主であった祖母の実家は、農地改革で何もなくなりました。
働くすべを知らない夫婦でした。そのご夫婦にはこどもがありました。
母は見かねて夜中に小学生の私を連れて食品をたくさん届けました。何度も届けました。ご主人は男泣きして受け取ってくれました。
その光景は今でも私の目にやきついています。

30年後、母は亡くなりました。

危篤を知らされて私は赤ちゃんをおぶい、二歳の次男にはリュックサックで荷物を持たせて東京駅に向かいました。

駅に着くと次男はエスカレーターの前で立ちすくんでしまいました。

知らない場所知らない人々の中途方に暮れていたら、掃除の人が走ってきて次男を抱き上げてくれました。
ようやく新幹線にたどり着き、本当にありがたくて一生忘れられません。

人のやさしさに出会えたのも、優しい母のおかげのように思えました。

母とは最後の別れとなりましたが、帰路にも知らない人に助けられました。

名古屋駅で大雪のため列車は止まり、次男の皮靴が駄目になりましたが、散々の中に人の情けに出会い、良き思い出を発表したくなりました。

美味しいお話の投稿、ありがとうございました。 貴重な時代のお話ありがとうございます。いつの時代も人のやさしさで支えあっているんですね。

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