三重県 HIGA-P さんのおいしいお話 (2008.07.30)
小学生の頃(今から25年程前)、コンピューターゲームやビデオが普及しだして同級生のみんなの家が魅力的に見えてしょうがなかった…。
『買って!!』 当然の如く、ボクもおねだり!
でも『よそはよそ!!』や『うちは貧乏だから、そんなん買うお金はどこにもない!!』
と、ピンッ!!と弾かれる。
ある日も、『友達とプラモデルを買いに行きたいから1000円ちょうだい』と頼みました。
母親からの返事は『アカン!!』でした。
ボクは悔しくてたまらなかった。
『友達はみんな持ってるのに!!』と。
忘れもしません、その日の我が家の夕食は焼き肉でした。
ボクも肉が高い事くらい知ってたから、親を責める口調で聞きました。
『貧乏って言いながら、なんで焼き肉なん?高いやん!』言い終わらないうちに、みるみるボクの目に涙が溜まりました。
『焼き肉食べれるお金があるのに、プラモデルは何故買ってもらえなかったか?』という気持ちで、です。
母親はボクに教えてくれました。
『アンタは体が大きいのに、すぐ風邪引いたりするやろ。オトンもオカンも貧乏って分かってても、子供らにせめて食べ物だけでも不自由なく食べさせてあげたいって思ってるんや。食事を削ってでもプラモデルが欲しいか?…。』
そこまで言うと、母は泣いてしまいました。
小学5年生だったボクも意味が分かり、また泣きました。
ボクの中で『食べ物を大切にする』という考えは、それ以来何ら変わっていません。
HIGA-Pさん2回目の投稿ありがとうございます。食べ物を大切に、という言葉の奥には沢山の人の沢山の気持ちが詰まっているんですよね。生産者・加工者・販売者や料理する人、食べる人がそれぞれに感謝しながら食事をしていけば、きっと素敵な食卓になりますね。